戻る NO5 節分の鬼 NO6
にんじんとごぼうとだいこんへ

むかし〜むかし、ある山里に、ひとり暮らしの
おじいさんがおった。おじいさんの嫁さは病気で
早よ〜うに亡くなって、大事な一人息子も2年位まえに
病気で死んでしまいおじいさんは一人で
細々と暮らしとった。村人も病気ぁうつるって
おじいさんの家にはだれも訪れる人はなくさびしい
毎日をおくっとったんじゃ。寒明けの節分の晩になって
どこの家でも「福は〜内!鬼は〜外!」って
豆まきをしちょるがおらはあべこべにするべ、
「福は〜外!鬼は〜内!」と大きな声で豆を
まいたんじゃ。すると、外で「おばんで〜す」って
誰かがやってきた。おじいさんは戸を開けてびっくり!
赤鬼や青鬼がぎょうさん立っとったんじゃ。
「どこさいっても鬼は外って、嫌われてばかりじゃが
おまえの家じゃ鬼は〜内って、よんでくれたでな、
こんなうれしいことぁ〜ねえ。まんずはあたらしてけろ」と
家の中に入りこんできたんじゃ。おじいさんは
「なにもないがあったってけろ」とたき木をいろりに
どんどんとくべた。鬼は「おかげさまであったまった
何かお礼がしたいが望みはないか」と
聞いたが「何もいらねぇ〜」と
おじいさんはことわったが鬼はぜひお礼をというので
おじいさんは「お金を少し」と言ったのじゃ。
鬼は「おお、そうか、待ってろよ〜」とでていってしもうた。
しばらくして鬼はたくさんのお金を持ってきてくれた
その夜おじいさんと鬼たちは夜遅くまで大酒盛りをして
節分を楽しんだ。鬼は来年もまた、来るといって
帰っていった。それからはおじいさんは鬼が置いていって
くれたお金でなんの不自由なく暮らしたげな・・・