戻る NO3 因幡の白うさぎ NO4笠地じぞうへ

むかし、むかしあったげな。
因幡の国気多ちゅう処に一匹の白うさぎが住んどったげな
遊岐島まで流されて困ちょたげなわい。
そこに、わにざめと出合ったげな。
白兎は、わにざめをだまくらかして
向こう岸にいったるわいと思うて
「おまいさまの連れとどっちがようけかくらべよいな」
っと言いてな。向こう岸まで並べて「一匹・二匹・・」って
数えながら渡っただいや。そん時に、白兎がつい
「渡りに舟とはこんことだいや」って言うたけ、
わにざめはだまかされたってわっかて、ようけ怒ってなあ。
白兎を丸裸にしちゃっただってや。
丸裸の白兎が砂浜で泣いっとたらなあ、
大きな袋を肩にかけなった大国主命が通んなって、
「きれいな水で身を洗って蒲の穂をつけたれ治る」
と言いなったけ。その通りにしたらどんどん元の白毛の
兎になったっちゅうことだけ。
白兎はようけ喜んでなあ、お礼にきれいな八上姫んとこに
大国主命をお連れしたっちゅうことだいや。
そのむかし、こんぼち。

こんぼち=鳥取県東部の方言で、「めでたし、めでたし」「おしまい」の意