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むかし むかし おばあさんが畑で とれた そら豆を
煮ようと思いました。そのとき一つのそら豆が鍋から
ころげおち コロコロと庭のすみに転がって行きました
そして、火をつけようとわらをもってきました。
その時、風が吹いて一本のわらは庭のすみへ
とばされました。そしておばあさんが火をたきつけて
いると ぱち〜んとはじけて炭が庭のすみに
転がって行きました。こうしてそら豆とわらと炭が
出会って3人はお伊勢参りに行く事になりました。
「いい天気だな〜」 「旅って楽しいね〜」
三人はのんきな旅をつづけました。
そして川のところにやってきました。この川には
橋がありません。橋がなくては川は渡れません。
「う〜んどうしょう〜」しばらくしてからわらが言いました。
「ぼくが橋になるからそら豆さん、炭さん渡ってください。」
「そりゃぁ、ありがたい」とそらまめ豆が先に
渡ろうとすると炭がおこりました。
「私が先に渡るからそら豆さんは後にしてよ。」
むっとしたそら豆は言い返します
「いや、私が先だ」「いい〜や私が先だ」
炭はそら豆を突き飛ばし渡りはじめました。
川のまん中で川の流れを見た炭はこわくなり
足がすくんで動けません。
「なんだい炭さん
こわいのかい?早く渡れよ」

そら豆にせきたてられても炭はこわくて渡れません
「あわわ〜こわいよう〜」川のまんなかで
わらにしがみつきました。
「こわいよ〜こわいよ〜」
炭はだんだん赤くなり、ついにわらに
燃えうつってしまいました。
「あ〜っ」
わらは燃えつきて炭と
いっしょに川へおちて
しまいました。
川をのぞいたそら豆は
大声で笑いました。
「ワッハッハハ〜私を
つきとばして先に渡ろうと
するからじゃ。天ばつじゃ。
ワッハッハハ〜」

そのときプチンと音がした。
そら豆はあまり笑いすぎて
頭がわれてしまいました。
「こまったな〜こんなかっこうじゃみっともなくてどこもいけないよ。」そら豆が泣いて
いると仕立て屋さんが通りかかり
「あらどうしたの?」
「あまり笑いすぎて頭が
破けちゃったの」

「そりゃあ気の毒に縫って
あげましょう。あら、黒い糸
しかないわこれでかんべんしてね」
とそら豆の頭を
黒い糸で縫ってあげました。
そら豆に黒い筋ができた
のはその時からじゃと。