戻る NO31 きき耳ずきん NO32 そら豆の黒いすじへ




むかしむかし、ある山おくに、ひとりのおじいさんが
すんでいました。ある日、おじいさんは、しばかりの
かえりみちで、一ぴきの子ぎつねをみかけました。
子ぎつねは木の実をとりたいのに、足をけがして
とびあがれないでいます。
「あれ、かわいそうに。
よしよし。わしが、とってやろう。」

おじいさんは木の実をとってやりました。子ぎつねは、
うれしそうに、木の実をくわえて かえっていきました。



しばらくしたある日、おじいさんは、また子ぎつねに
あいました。子ぎつねは しきりにおじいさんを
まねいているようすです。おじいさんが子ぎつねに
ついていくと きつねのすみかが あらわれました。
なかには おかあさんぎつねがいました。
そして一枚のずきんをとりだして
おじいさんのまえにおいたのです。どうやら
このまえの お礼のようです。「
ほう。これをわしに
くれるのかい。ではもらっておこう。ありがとうよ。

つぎのあさ、おじいさんは きのうもらった
ずきんをかぶってみました。


すると・・
「木の実を食べすぎて、
おなかがいたいの」
「くいしんぼうだね」木に
とまっている鳥のはなしが
わかるのです。「
これはおもしろい。なんてふしぎな
ずきんじゃ。
」おじいさんは
おおよろこび。
それからは、山でしばかりを
しばがらも、鳥や動物や木のおしゃべりが わかるので
楽しくてしかたがありません

そんなある日のことでした。
おじいさんが山から帰って
くると屋根の上でカラスが
二羽なにやらしきりに
しゃべっています。
「ちょうじゃどんのむすめが
病気だってね

「びょうきは庭のくすの木の
せいらしいよ。」

おじいさんはびっくり!
「なにっ!長者の娘が
病気?そりゃたいへんじゃ」

カラスのうわさ話をきいた
おじいさんはさっそく長者
どんの家をたずねました。

長者どんは ほんとうに困っていました。たったひとりの
娘がおもい病気で寝たきりだったからです。
そこで おじいさんは その夜長者どんの 蔵にとめて
もらいました。すると、
「いたいよう〜いたいよお〜」
泣き声がきこえてきました。
「新しい蔵が私の根っこの上に立ったのでいたくて
たまらない。だから娘を病気にしてやったんだ。」

それは、くすの木の声でした。



つぎの朝、おじいさんは長者どんに
おしえてあげました
「蔵をくすの木のそばからどかしてごらんなさい。」
長者どんがそのとおりにすると、娘はすぐに
なおって元気になりました。おじいさんは長者どんから
おれいをどっさりもらってしあわせに暮しました・・とさ。


あっ!そう・そう・やさしいおじいさんはきつね親子に
きつねの大好物 あぶらあげをどっさり
おみやげにもっていってあげたんだと・・(●^o^●)