戻る NO26 雷さまと桑の木 NO27さるかに合戦


むかし、むかし お母さんと2人暮らしの男の子が
いました
ある日お母さんが男の子にいいました。
「畑になすをうえるからなすのなえを買って来て。」
とたのみました。男の子はいちばん値段の高いなえを
一本だけ買ってきました。
「なんでもっと安い苗を
いっぱい買ってこんかったの。一本しかなかったら、
育てても大した数にならないのに」
とお母さん。
男の子は、心のなかで、そっと思いました。
(一本きりでも、値段の高い苗は、きっとたくさん実が
つくはず)
植えた苗は男の子が思っていたとおりでした。
何日かするとなすの苗はぐんぐん伸びていって
やがて雲をつきぬけていったのです。

あはは
あはは

やっぱり

値段の高い苗は違うな〜

うれしいな〜


やがて
なすは
うすむらさきの花をつけ


見事な実を
いっぱい
みのらせた
のです。
次の日の朝、男の子は、なすの木に はしごをかけて
登ってゆきました。
「これ〜どこへいくだ〜。」
「ちょっくら雲の上をみてくるだ。」
「あぶないからおりてこい。落ちたら死んでしまうで
ないか。」
男の子の父ちゃんは屋根からおっこちて
五年前に死んだのです。お母っさんは
今にも泣き出しそうな顔で見上げていました。
男の子はおっかさんの心配など気にかけず
「よいっしょ、よいっしょ」と天にのびたなすの木を
登っていきました。
男の子はいつのまにか雲の上に出ていました
なんと、雲の上には立派なお屋敷がありました。
男の子がお屋敷の扉を開けると中になすを持った
おじいさんがおりました。
「あ〜っ、それは、
おらのなすじゃないか?」
男の子が叫ぶとおじいさんが
いいました。
「ほう、このなすはおまえさんが
植えたなすだったか。おかげで毎日おいしくいただいて
いますよ。」
おじいさんは礼を言うと男の子をお屋敷に
連れていきました。中にはきれいな娘が二人いて
唄や踊りで一晩中もてなしてくれました。
翌朝目を覚ますと誰もいません。
「あれ〜?みんなどこへいったのかな。」男の子が呟くと
ふすまのむこうからおじいさんの声がしました。
「わしたちはちょっくら仕事にいってくるから
留守番しといてくれや。」
「雲の上にも仕事があるだか?」
「そりゃあ、あるわさ。これでけっこう忙しいのじゃ」

「おらも仕事てつだうから連れてってくれ」
男の子は
そう言いながらふすまを開けました。

雷さま2頁目にいくよ〜