戻る NO1 雪女 NO2 十二支のお話

むかしむかし北国のあるところに茂作と巳之吉という、
きこりこの親子が住でいました。ある冬の日、山に入った二人は
吹雪で帰れなくなり、こきりこ小屋で一晩を過ごす事にしました

その夜、顔に吹きつける雪に巳之吉が目をさますと、
若くて美しい女がたっていました。雪女でした。

巳之吉の隣で寝ていた茂作に女が白い息をふきかけると
茂作は凍って死んでしまいました。女は巳之吉にも息を
ふきかけようとしましたが「おまえは若く、命が輝いています。
助けてあげましょう。だがおまえが今夜のことを誰かに話したら
そのときには命はありません」そういうと、
女は降りしきる雪のなかに消えてゆきました。
それから数年して、巳之吉はお雪という美しいおなごと出会い
夫婦になり可愛い子供にもめぐまれ幸せな月日が
流れていきました。そんなある日、はり仕事をしているお雪の
横顔を見て巳之吉はふっと遠い日のことを思い出したのです
「わしは以前におまえのような美しいおなごを見たことがある。
おまえとそっくりじゃった。山でふぶきにあっての〜
あれは、たしか雪女・・」ここまで巳之吉がいったときでした。
「あなた・・とうとう話してしまったのね。あれほどやくそくしたのに」
お雪は悲しそういいました。「あの夜のことを話されたからには
もう、人間でいることができないのです。
いのちはおたすけします。子供たちのことはたのみます」と
いいのこすとお雪の体はみるみるとけて白い霧になって
消えてしまいました。
それいらいお雪の姿を見たものは誰もなかった。