戻る NO12 ミソサザイは鳥の王さま NO13幽霊の酒盛りへ

むかし、むかしデコボコ山に住む鳥たちが、
集まって、大えんかいをしていました。
「な〜あ、みんな鳥のなかでだれが大将なんじゃろ」
「そりゃ〜やっぱり大将はタカさまだよ」
「空を飛べば一番早いし、ねらった獲物はぜったい
のがさないし・・な〜・・」 「そうだよタカさまだよ。」
それを聞いていた 鳥の中で一番小さいミソサザイが
酒に酔った勢いでついこんなことをいってしもうた。
「ちょっとまった〜鳥の大将はこのおれさまだ〜。
どうじゃ、タカさん、おれさまと、どっちがつよいか
勝負してみんかい?」「ミササザイがそこまで
いうなら受けて立とうじゃないかい。
山の暴れん坊のいのししをやっつけてこそ、
鳥の大将といえる。あしたおてんとうさまが山の
てっぺんにのぼったらはじめよ〜ぜ。」
朝になって酔いがさめたミソサザイは
大変なことをやくそくしてしまったと青くなりなんとか
あやまろうとタカのところへ出かけていきました。
「お〜うミソサザイ。はやいじゃないか。
きのうのやくそくを守ってもらおうじゃないか。
ほれ、そこに、いのししがきたぞ〜おまえからいけ!」
も〜うあとにひけなくなったミソサザイは
死んだつもりでいのししめがけてとびかかりました。
いのししはびくともせずミソサザイにぎゃくに
とびかかってきます。ミソサザイはくるりと向きを
かえると、いのししの耳の穴の中へはいって
しまったのです。「苦しい〜っ!」いのししは苦しさに
あちこと走りまわり、木にぶつかって目をまわして
しまいました。タカやほかの鳥たちが、ようすを
見にいくと倒れたいのししの上でミソサザイが
得意満面のガッツポーズ。「どうです!タカさん
今度はあなたのばんです。えっへん!」
「よ〜うし、おまえがいのしし一頭なら、おれさまは
二頭やっつけてやるぞ〜」タカは
ひらりとまいあがると二頭の、いのししに
むかっていきました。「鳥の大将はこのおれさまだ〜」
ならんで走る二頭のいのししにまたがりさけびました。
そのとたん二頭のいのししは左右にわかれたから
タカはまっぷたつにひきさかれてしまいました
鳥たちはあっけにとられ、それからわっ〜と
歓声をあげました。「ミソサザイの勝ちだ〜」
「鳥の大将はミソサザイだ〜」
鳥の中で一番小さなミソサザイが鳥の大将と
いわれるようになったのはそれからじゃと・・さ。