戻る NO11 どっこいだんご ミソサザイは鳥の王さまへ

むかしむかし、ある村に、ものぐさでものおぼえの悪い
一人ぐらしのこう平という男がおった。村の人たちが
心配して嫁さんを見つけてきた。これがなかなかの
はたらき者で頭のよい嫁さんだった。
「ねぇ、あんた、土地はいくらでもあるんだし、
畑や田んぼを作ったらどうじゃろう」

「おらあ、めんどうなことはいやじゃ。
今のままんでええ」
と暮らしを変えようとはしません。
ある日こう平は嫁さんの里に用事があって
出かけることになった。嫁さんに教えられた道を、
えっちらおっちら、やっとのことで嫁さんの里に
たどりつきました。
「遠い道でさぞ腹がへったじゃろ。
だんごでも食べてくれ」
と嫁さんの父親がだんごを
出してくれましたこう平はだんごを一つ食べてみました。
「うめえ〜こんなうまいもんはじめてじゃ。
こりゃなんというもんじゃ」
「だんごじゃよ。おまえのとこに
やったむすめはだんご作りはうめえはずじゃ。
作ってもらうとええ。」

「よ〜うし、すぐにでもつくってもらうだ。」
こう平は
忘れてはいかんと
「だんご、だんご、だんご」
言い続けながら帰りました。そしても〜うすぐわが家と
いうところまできたときいきおいよく走ってきた、
こう平は庄屋さまとぶつかってしまい
庄屋さまは溝へおしりをつっこんでしまった。
庄屋さまをひっぱりあげようと
「そ〜れどっこいしょ、だんご。
う〜んだんご〜どっこいしょ。
おおっ、ぬけた、どっこいしょ、ふぅ〜どっこいしょ」

庄屋さまをひっぱりあげるとこう平は家にむかって
いちもくさん。家についたこう平は、嫁さんの
顔をみるなり
「どっこいしょつくってけろ」
「どっこいしょだと?そりゃなんじゃね。」
「はようつくれ」
「しらんもんは作れん。」
こう平がジタフンで
ドタバタやったもんで棚からおけが落ち嫁さんの
頭にが〜ん!
「それみなされ大きなだんごみたいな
こぶができてしもたに。」

「だんご?そうじゃ!だんごじゃよ!はよつくってくれ」

「うちではだんごはつくれん!だんごはな米や
あわやらきびを粉にして作るんじゃからな」

「そうかおらんとこはいもしか作っとらんもんな」

こう平はがっくり・・すると嫁はこう平の手をとり
「だから、おら、畑や田んぼをつくろうと
ゆうたんじゃ。さあ、はよ、つくろう」
 と、いうわけで、
こう平と嫁さんは畑をたがやして、
田んぼつくりにはげむようになりました。
おかげでこう平の家はお金もちになり、
二人はいつまでもしあわせにくらしたげな。
もちろん大好きなだんごは毎日食べたそうな。
おしまい。