浦島太郎 VS うらしまたろう


浦島太郎


むかし むかし 浦島は
助けた亀に つれられて 
竜宮城へ来て 見れば
絵にもかけない 美しさ


乙姫様の 御馳走に
鯛やひらめの 舞踊
ただ珍しく おもしろく
月日のたつも 夢の中


遊びに あきて 気がついて
お暇乞うも そこそこに 
帰る途中の 楽しみは
土産に貰った 玉手箱


帰って見れば こは如何に
元居た 家も 村も 無く
路に行きあふ人びとは
顔も 知らない 者ばかり


心細さに 蓋とれば
あけて 悔しき 玉手箱
中から ぱっと 白煙
たちまち 太郎は お爺さん



文部省唱歌

うらしまたろう


むかし むかしうらしまは
こどものなぶる かめをみて
あわれとおもい かいとりて
ふかきふちへぞ はなちける

あるひ おおきな かめがでて
もうし もうし うらしまさん
りゅうぐうという よいところ
そこへあんない いたしましょう

うらしまたろうは かめにのり
なみのうえやら うみのそこ
たい しび ひらめ かつお さば
むらがるなかを わけてゆく

みればおどろく からもんや
さんごのはしら しゃこのやね
しんじゅやるりで かざりたて
よるもかがやく おくごてん

おとひめさまに したがいて
うらしまたろうは 三ねんを
りゅうぐうじょうでくらすうち
わがやこいしく なりにけり

かえりてみれば いえもなし
これはふしぎと たまてばこ
ひらけばしろき けむりたち
しらがのじじいと なりにけり

作詞  石原和三郎
作曲  田村虎蔵